2008年11月3日(月、祝) スネ〜ひざ くもり時々小雨 参加者 85名
毎年 恒例 11月3日文化の日に伊勢国府ノ浜でに行われるオフザウォールのサーフィンコンテスト、この日のために一年間練習してきた選手、海外からわざわざ参加してくれた選手、東京や宮崎からこの大会のために帰って来てくれた選手などなど 今回もたくさんの方に参加していただきました。
当日の波のサイズは予想通りのスネ〜ヒザ...。日本海側に波が上がっていたと言うこともあり、海は当然 ガラガラ海の中でサーフィンしている人のほとんどが選手か関係者ばかりという、ある意味恵まれた状況!?
こんな波で大会するの!!??と言うぐらいの極小サイズ....。日頃 こんな波でサーフィンした事のない方はボードの上に立つのが精いっぱいの波。でもでも、色んなコンテストに参加した事のある百戦練磨のスペシャルリスト達は、文句を言いながらも 走る走る!!リップもするし、カットバックする!!さすがの一言!
コンテストに勝つには与えられた条件の中で、自分の実力を出し切るしかないのです。普段ならもっといいサーフィンが出来ているのにと思っている方もたくさんいると思います。そう思っているのは、もしかしたら参加された方全員かも知れませんね!?
波のせいで負けたと思っている人、確かに波のせいで負けた方もいるかもしれませんが、もし波が良ければ勝ち進んでいる選手はもっとすごいサーフィンをしているかも知れません。スポーツの世界にたら・ればはありません。その時の結果が全てですね。
開会式、今年JPSA公認プロサーファーになった田村プロのあいさつで始まり、瀬尾選手・芝野選手の全日本入賞者による選手宣誓でコンテストはスタートしました。
スペシャルクラスとAクラスの予選から2ポイントでスタート、運悪く予選に敗れても敗者復活戦(WCTでも採用されているリパチャージ)があるこのコンテスト、少しでも選手が満足いくようにと考えられていますがそれでも負けてしまうと本当に悔しそうな選手たちです。
お昼には全クラスの予選が終わり、田村プロとレジェントだけのエキシビジョンマッチを予定していたのですが、他の選手やギャラリーも乱入し楽しい、楽しいフリーサーフィンタイムになりました。さすが田村プロは男勝りのサーフィンを披露!!他の皆さんもコンテスト中ではできないテクニックを存分に披露していました。
そしていよいよ各クラスのファイナル、
今年から新たに設けられたロングボードBクラス 決勝では中学2年生川上拓真選手の健闘も安定感に勝る藤沢隆志選手が優勝。川上選手、2位に甘んじましたがショート・ロングの2クラス参加の中学生、将来が楽しみです。
ロングボードAクラス 豪華なメンバーのファイナリスト。優勝候補は昨年度のチャンピオン阪本選手。そこに喜納選手と初出場組の川上選手、辻中選手がどこまで食い込めるかに注目が集まりました。ロングライドを繰り返し披露した阪本選手の圧勝かと思われたましたが、喜納選手のドロップニーやチーターファイブなどの小技の完成度が総合的に得点をあげ、見事優勝!
ウィメンクラス コンテスト初出場東京から参加の国井選手が常勝メンバーの石田選手たちを抑え 初出場 初優勝!2位には若干8歳の山本愛海ちゃんがお父さんの応援に応えて大健闘。
デビュークラス コンテスト初出場の選手ばかりのクラス。優勝はSTARFISHからエントリーの鐘ヶ江選手が 初出場 初優勝。大柄の今村選手は実力者ながら小さい波に苦戦してしまいました。
Bクラス 過去にデビュークラスで入賞した人やしばらくサーフィンを休んでいたカンバック組のいるこのクラス、前日から伊勢入りし、気合い十分のカンバック組の中澤栄選手が久々の優勝。勝利の美酒に酔いしれていたはずです。
シニアクラス 35歳以上の選手たちが実力を競う合うこのクラス、円熟味あふれるサーフィンで2連覇を成し遂げた下地選手はさすがです。若いファイナリストを抑えた45歳はまだまだ健在です!!
トランディションクラス 世界的に大流行しているクラシックショートボードサーフィン、その中でもクラシックツインフィンはティクオフも早く小さい波の日でも楽しめるボード、コンテスト離れしているサーファー達がコンテストを楽しめるように設けられたこのクラスですが、初年度と言う事でトライフィン以外のツィン、クワッド、シングルフィンのボードなら参加できる変則ルール、採点方法はいかにカービングをするかが高得点を得られ縦の動きよりも横の動きとスピードを重視!!優勝はRUSTY TOADクワッドフィンをひざ波で巧みに操った芝野選手。そしてここでもシニアクラスで優勝した下地選手はトランディションサーフィンの見本のようなライディング披露していましたが波に恵まれず惜しくも3位、2位に甘んじた日下部選手のサーフボードは20年ぐらい前のOASIS4フィン 当時のWCT選手グレン・ウィントンシェープのボードは懐かしさを感じさせてくれました。
Aクラス 次のオフザウォールのスペシャルクラス予備軍の集まるこのクラス、昨年度、優勝し今年は見事に日本スノーボード協会公認のプロスノーボーダーになったオールラウンドアスリートの北田選手が準決勝で敗れると言う大番狂わせ!そんな大波乱の中、成長著しい昨年Bクラス優勝の中学生奥選手が試合後半の西野(弟)の追い上げを振り切り優勝!サーフスケートで鍛えた大阪の少年がいつか、全日本の舞台で活躍する日もそんなに遠いものではないと思います。
スペシャルクラス やっぱり一番の盛り上がりを見せたのがこのクラス。全日本入賞経験者の瀬尾、芝野の両選手に、昨年の優勝者で湘南・オーストラリアでサーフィンの腕を磨く 17歳の後藤選手、インドネシアの威信にかけてファイナルまで勝ち上がってきたリアン・ハナフィ選手。
全員、ひざ波にも関わらず全日本選手権をここ伊勢国府ノ浜見ているようなサーフィンをする選手たち、もう少し波が上がればきっともっとすごいサーフィンになっていたに違いありません。百戦練磨の選手たちは波のサイズに文句も言わず、ただただ集中して15分間を闘ってくれました。優勝は10数年前静岡県 静波で行われた全日本選手権 シニアクラスで優勝した瀬尾選手。惜しくも後藤選手が2位、3位に甘んじたリアンはこの悔しさをバドルレースで爆発させていました。
毎年恒例のパドルレース4人一組のチームを作り 200メートル沖合の人間ブイを回りゴールすると言う単純なルール、商品は段ボールいっぱいあると言うアナウンスが流れると即席チームが9チームも参加すると言う激戦に、第一第二走者にキッズをメンバーに入れ盤石体制を作っていたチームシンちゃん、序盤ロングボードを使用して優位にレースを展開しましたが、試合途中にボードを短くなりそれまでキッズ達が作ったアドバンテージも第三走者からの大人たちズルズル後退、レースは第三走者まではほぼ互角のアンカー勝負、アンカーで一番にボードを受取り海へ飛び出したのはチームナオの陶山選手、他のチームはだんご状態でアンカーにボードが手に渡る。そんな中最後尾でボードを受けたチーム名張のアンカーでスペシャルクラスでファイナルで敗れたリアンがレース終盤に悔しさを爆発させるもの凄い追い上げを見せ、他のチームを振り切り優勝!ホントに後半の追い上げは凄かった!2位チームのアンカーでオフザウォールで一番のパドル力の持ち主芝野選手も脱帽でした。海外から参加していると言う精神力が違いました。
表彰式はいつもお世話になる松の木の駐車場で行われ表彰式やじゃんけん大会 田村プロのサイン会も無事終了。年に一度しか会えない仲間達と 夜遅くまで 別れを惜しんで東京や大阪、宮崎やオーストラリアに帰って行きました。
最後に成りましたが、選手の皆さん、お手伝いして下さった皆さん、お疲れ様でした。また、海を貸して下さった地元の方々、並びに一般サーファーの皆様、協賛頂きました各メーカー各位、本当にありがとうございました。
また来年、更に充実した大会にしたいと思っております。ありがとうございました。
大会前日のフリーサーフィンです。芝野ライダーや田村プロらの映像もあります。
大会会長 三口 省賢
協賛各社 アリサワスポーティンググッズ(株)・HIC JAPAN(有)・国内通商(株)・サンコー(株)・サーフハードウエアー(株)・セキノレーシング(株)・ニッキー(株) ラスティーカンパニー・ハーレージャパン(有)・マニューバーライン(株)・モアモスト(有)・ニクソントウキョウジャパン(株)・ ガル サーフプロダクト(有)・ドウネィ(有)・92スケート・リアライズ(株)・リキットローア(株)・(株)レッグ・いちご畑 駐車場・中井建設(株)・ICHIGO スケートパーク・松ノ木駐車場・RUSTY Surfboards International・SANTOSHA Surfbords (順不同)